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国産間伐材の割りばしを使って、
ユル~くエコ。

仙台で暮らし始めてからもうすぐ2年。セレクトショップやレストランなどお気に入りのお店も増えて、今ではすっかり街に愛着を感じています。東京の大学を卒業後、さらに東北大学大学院へ進学したのは、より専門的な環境学の知識を得るためです。私が環境問題に初めて触れたのは幼少の頃。ちょうどバブルの時期でした。私の地元は自然に囲まれた新潟の田舎町なんですが、家の近所にある緑豊かな山が開発されて工業団地や道路が造られ、その影響で川が汚染される光景を間近に見て育ちました。農作業を効率よくするために、田んぼの用水路をコンクリートにしたことが原因でホタルが激減したことも憶えています。そのときは本当に寂しかったですね。
こうした体験もあってエコに興味や関心が強くなり、環境の基礎が学べる東京の大学に進学したんです。でも在学中はショッピングやおしゃれなカフェ巡りに夢中で、遊んでばかりいました。“よ~し、気合い入れてエコ活動するゾ!”という感じじゃなかったですね。ただ、遊んでる学生や多忙な社会人に、どうやったらエコを伝えられるだろうとはいつも思っていました。エコに関心をもつ私でさえ、山へ行って植林するのは面倒だなぁと思うくらいだから、そんな“わざわざ”やるようなコトじゃなく、もっと気軽なエコ活動はないかなと考えていたんです。そんなときに出合ったのが『アドバシ・プロジェクト』(注1)。いつも普通に使っている割りばしがエコに繋がるなんて、なんだかユルい感じだし簡単でおもしろいなぁとすごく共感したんです。

 

日本の森林保全に繋がる、
国産間伐材の活用法。

いま日本で私たちが使っている割りばしは、低コストの輸入物がほとんど。その生産のための伐採が、第三国の森林環境に悪影響をもたらしていると言われているそうです。一方、日本国内では森林環境を活性化するために、間伐作業が必要とされています。日陰に生えている育ちが悪かったり枯れかかったりしている木の間伐は、良質な木を育てるために重要なことです。でも間伐しないまま放置しておいた場合、枯れた木は腐り倒れてそのうち虫が湧き出し、健康な木々にまで拡がり枯れさせてしまうんです。間伐した木材は製品材料として活用できるのに、もったいない話ですよね。そうした状況から森林を守る目的で、国産間伐材(注2)の割りばしを推進しているのがアドバシ活動なんです。使用後には紙の原料としてリサイクルできるし、循環システムの面からもグッドアイデアです。国産間伐材で割りばしを作るというアドバシのコンセプトって理にかなっているんだなと痛感しました。
アドバシの実例は地域のお祭りをはじめ、コンビニのオープンや映画の宣伝などさまざま。広告の掲載内容をアドバイスしたり飛び込みで営業するなど、学生の立場ですが社会人の活動仲間と同じように責任をもって関わっています。こうしたアドバシ活動の取り組みはエコ活動への自信に繋がっているし、さまざまな交流を通じて驚くほど人脈や視野が広がっているのを実感しています。これからもアドバシ活動に励み、学校生活だけでは得られない貴重な経験を多方面で活かしていきたいです!

 
取材協力

(注1)

アドバシ・プロジェクト

国産間伐材で作る割りばしの利用促進を目指す活動。輸入品に比べ国産間伐材の割りばしはコストが高いため、箸袋に掲載した広告収入で補填している。アドバシは「advertisement(広告)+hashi(箸)」からネーミング。

(注2)

国産間伐材

森林の中を明るく保ち健全な木の育成を助けるために間引かれる木材。割りばしをはじめ、封筒や紙製飲料缶(カートカン)、インテリア雑貨などを作る材料に使われている。

 

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