



本州の最果て、まさかり形をした下北半島の自然はふるさとの原風景。懐かしい旅情が漂います。北東端に突き出た尻屋崎は草原状の岬で、寒立馬が放牧されています。風雪の中でたくましく生きる姿は、人々の心を惹きつけます。最北端の大間崎に立てば、函館の街がくっきり見えます。
遊覧船で仏ヶ浦へ。青白色の断崖絶壁がそそり立つ神秘な地で、荒波に浸食された大小の奇岩には仏の名前が付けられています。
全国から参詣者が訪れる「恐山」は日本三大霊場の一つ。立ち込める硫黄臭と荒涼とした風景は異様で、現世と来世をつなぐ場所といわれています。恐山街道から向かう釜臥山は下北半島で一番高い山。アゲハ蝶が羽ばたくように半島が浮かぶ夜景は壮観です。



大間沖の津軽海峡はマグロ一本釣りの舞台。外洋を回遊してきたマグロは美味で、大間産は全国に知られるブランドです。岬近くには近年マグロの料理を出す食堂が増え、マグロ丼や、ウニ・アワビとの三色丼も人気があります。


青森以外ではあまり食べる人がいないという海産珍味「ふじつぼ」。プリンのようなとろける食感で、味はカニのようでもあり、エビのようでもあり…。かむほどに滲み出る深みは、一度食べたら忘れられない味です。




陸奥湾を挟んで下北半島と向き合う津軽半島。その最北端にあたる竜飛岬は「津軽海峡冬景色」にも唄われた地で、「竜が飛ぶがごとく吹き付ける強風」が地名の由来とか。風を利用した風力発電の風車が見られます。竜飛岬から南下した岩木川の河口に十三湖が広がります。ここは中世期に交易港として栄えた湖ですが、大津波に襲われ、一夜にして滅んだと伝えられます。太宰治は作品の中で十三湖について「気品はあるがはかない感じの湖」と紹介しています。太宰は旧金木町(五所川原市)出身。生家は記念館として開放されています。日本海に面した深浦町には千畳敷海岸があり、岩肌が海面に隆起した独特の光景が延々と続きます。


タラのあらと豆腐やダイコン、ネギなどの野菜を一緒に味噌で煮込んだ栄養たっぷりの「じゃっぱ汁」。青森県では、人が集まれば必ず供する鍋物で、体の芯から温まります。最後に汁で作った雑炊は、また格別です。


満潮時には海水が流れ込み、干潮時には岩木川から滋養高い淡水が入り込む十三湖。シジミにとっては最良の生息環境で、粒の大きさとおいしさが自慢です。湖周辺の店では、シジミラーメンや釜飯などが楽しめます。




一路、男鹿半島を一望出来る「寒風山」へ。ここは美しい芝生に覆われた休火山で、頂上には東洋一といわれる回転展望台があり、大パノラマを楽しめます。半島の中ほどにある真山神社は「なまはげ」ゆかりの地。併設された男鹿真山伝承館、なまはげ館では、なまはげを体感したり、謎多き歴史に触れることができます。子どもたちが大好きなのは男鹿水族館GAO。水中トンネルに入るとまるで海の底にいるようです。
男鹿半島の先端の入道崎は断崖絶壁の男性的な眺めで、海に沈む夕日の美しさは圧巻。岬の灯台は白黒の縞模様が印象的です。男鹿屈指のビュースポットといわれる八望台からは、火山活動の名残の珍しい火山湖を見下ろすことができます。


脂肪が比較的少なく淡白で美味なことから、日本三大美味鶏の一つといわれており、秋田の伝統料理「きりたんぽ鍋」に欠かせない食材です。比内地鶏を使った親子丼も人気があります。


すりつぶしたご飯を木の棒に付けて焼いたもので、マタギが山に入るときに持参し、キジや野菜と一緒に煮込んで食べたといわれています。鍋物が一般的ですが、甘辛い味噌を付けて焼いた「味噌たんぽ」もおすすめです。
