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宮城野は、国府・多賀城に通じる交通の要所で、かつては「生巣原」と呼ばれ、さまざまな生き物たちが生息する広大な野原でした。『古今集』に初めて詠まれてからは、多くの和歌に登場。代表的なのは、千載集の「さまざまに心ぞとまる宮城野の花の色々虫の声々」(源俊頼)。萩や鈴虫をはじめ、豊かな自然の魅力に包まれる宮城野の秋が目に浮かびます。
現在の宮城野は、楽天イーグルスの本拠地がある場所としても有名。近くの公園では、萩の花や鈴虫の音を楽しむことができます。

※榴岡公園の桜
楽天イーグルスの本拠地近くの公園で、桜の名所として知られ、芝生広場を中心として四季の移りかわりが楽しめる市民の憩の場。
※カルガモの親子
仙台市宮城野区にある陸上自衛隊仙台駐屯地敷地内の丸池のカルガモの親子。
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全国に広がる歌枕「六玉川」の一つである「野田の玉川」。現在の塩竃市玉川地区から多賀城市留ヶ谷を通り、砂押川に流れる小さな川だったといわれています。
「夕されば潮風越して陸奥の野田の玉川千鳥鳴くなり」(新古今集)。平安中期の歌人である能因法師が実際に訪れて詠んだ和歌で、吹き寄せる潮風に耐えながら悲しく鳴く千鳥の姿が表現されています。
「野田の玉川」については岩手県野田村や青森県外ヶ浜町などにも地名があり、それぞれに歌枕の地とする説が伝えられています。


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衣川は北上川の支流で、中尊寺の近くを流れ、この地域の景勝地の一つ。「衣の関」の歌枕でも知られ、近くに関所があったといわれています。どちらも「衣」の字が入っていることから、多くの歌人は着衣に関する言葉を交えて表現。「袂より落つる涙は陸奥の衣川とぞいふべかりける」(拾遺集)。また、「裁つ」と「発つ」をかけた言葉遊びなども多く見られます。
西行や芭蕉も訪れて、衣川の景色を眺めながら創作したといわれています。中尊寺や毛越寺などには、その歌碑や句碑が残されています。
※平泉と中尊寺
藤原氏が築いた黄金の仏教文化
※春の藤原まつり
源義経公東下り絵巻は藤原氏三代の栄華を現代に再現した祭事。
※毛越寺曲水の宴
毛越寺・浄土庭園の遣水を舞台に繰り広げられる宴。
※中尊寺薪能
中尊寺一山を守る白山神社に、伊達家お抱えの喜多流宗家が先祖の供養のために能と狂言を奉納する伝統行事。
※毛越寺常行堂二十日夜祭
五穀豊穣を祈り、勇壮な火たきのぼりや延年の舞が繰り広げられる。
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山形市内の千歳山には、阿古耶という姫の悲しい恋物語が伝えられています。松の精とは知らず、ある男性に恋したものの、橋の建設のために伐採。阿古耶は男性をしのんで新たな木を植え、そして育ったのが「阿古耶の松」です。「陸奥の阿古耶の松に木がくれて出ずべき月の出でやらぬかな」(夫木抄)。この和歌は平家物語などに登場して有名になりました。
「阿古耶の松」と呼ばれる木は近くの宮城県川崎町にもあり、同じく松の精に関する伝説が残されています。

※山寺立石寺の桜
歌枕の地で山寺の名で親しまれる宝珠山立石寺は、春には、桜が咲き乱れ、たくさんの観光客の目を楽しませてくれる。
※山寺の紅葉
紅葉の中から山肌にしがみつくように建てられた仏閣が顔を覗かせる姿は、厳粛なムードの中に日本的な美しさ。