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「ほらタガ」を受け継ぐ職人。 |
【写真説明】金田さんの仕事場。手前に写る手付きの桶は完成に近いもの。一方、無造作に奥に積まれたものは、まだまだ乾燥期間の途中だとか。 【写真説明】“マエビキ”と呼ばれる横引き用の大きなノコギリ。使う部分の刃先だけに焼きを入れて、こぼれるとまた刃を刻んでいくという。 【写真説明】曲面を彫り出すために刃が弧を描いた“セン”をはじめとした、金田さん長年愛用の道具たち。使い込まれた風合いが歴史を映す。 |
山とともに生きる職人がこだわった『桶』/宮城・鳴子 | 宮城県西北部に位置し、温泉郷として全国にも知られる鳴子。この地の山間部の鬼首(おにこうべ)地区に、今なお昔ながらの桶職人がいる。それが金田孝一さんだ。 金田さんの父親は地元では親しみを込めて“ほらタガ”と呼ばれていた。ほら吹きのほらと、桶に欠かせないタガを組み合わせた意味のあだ名だ。 桶づくりを始めてからは、真面目な金田さんだからこそ、そんな父親とよく反発しあったと言う。ある時、敬意をもって桶づくりの基本を問うと“秘伝だから教えられない”と突っぱねられて、ますますケンカになった。 山の木に「物」が浮かんで見えるという、 |