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吉井酒造煉瓦倉庫で、いま起こっていること。 |
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今回で3度実現した、吉井酒造煉瓦倉庫と奈良美智氏との“出逢い”の機会をそもそもコーディネートしたのがキュレーターの立木祥一郎さん。「この煉瓦倉庫の中で奈良さんの作品を見てみたいという素直な思いがきっかけでした」。 「建物はその場所で歳月に磨かれながら存在感を増していく」。まさにそんな表現がふさわしい吉井酒造煉瓦倉庫の外観。『AtoZ』プロジェクトを訪れることができたら、この見事な佇まいもじっくりと堪能したい。 作品の展示スペースとして今回初めて使用されることになった煉瓦倉庫2階は、外観の印象とは対比をなす、暗くひんやりとした空気が広がる異空間の雰囲気。写真は事前取材時のもの。まだ作品が配置されていない貴重なカメラアイ。 |
長い歴史を経てきたことが一目でわかる、色が微妙に異なるレンガ。どこまでも延々と続く屋根瓦。そして周辺の風景に馴染みながらも、圧倒的な風格や緊張感を無言で伝えてくるような佇まい。青森県弘前市にある吉井酒造煉瓦倉庫は、大正時代に建てられた延べ床面積4,000平方メートルを超える巨大な2階建の建物。今ここで、弘前出身の現代美術家奈良美智氏とクリエイティブユニットgraf(グラフ)によるプロジェクト『AtoZ』が進行中だ。 戦前は東北最大の酒造所であり、戦後はフランス人技術者を招いて日本で初めてシードル(林檎酒)が醸造された歴史を持つ吉井酒造煉瓦倉庫。しかし奈良氏が幼い頃から身近な光景として好奇心をもち、この大きな倉庫を眺めていた時点では、すでに醸造は終わっており、多くの地元市民と同じように“中はどうなっているのだろうか”と想像することしかできない、謎めいた存在だったという。 奈良美智氏が語る吉井酒造煉瓦倉庫 |
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