『リカちゃんキャッスル』には“人間大”のリカちゃんも存在する。彼女が登場するのは、5月3日の誕生日に前後するゴールデンウィークや夏休みなどの限られた期間。もちろん握手や記念撮影にも気軽に応じてくれる。 |
キャッスル2階のブースに展示されている「初代リカちゃん」。初代モデルの見た目の特徴のひとつが、黒い瞳の中の白い星が“1つ”という点。2代目からは“白2つ、茶1つ”という星の数になっていく。 |
顔にパックをして就寝前のひとときを過ごすといった趣のリカちゃん。何気ないシーンでも、その時々の女の子たちに憧れ感を抱かせるのは、リカちゃんが常に現実社会同様にリアルに生きている証。 |
リカちゃんのリアルな世界観を支えてきたファッション小物。女の子たちはハイヒールやハンドバッグに心をときめかせ、まるで自分が装うように気持ちを重ねてきた。見れば見るほど丁寧な作り。 |
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とうほく唯物論【5月号】リカちゃんが生まれる「お城」/福島・小野町 |
「ご家族でいらっしゃると“このリカちゃんで遊んだ!”とか“昔ほしかったハウス!”など、お子さん以上にお母さんが歓声を上げられる場面も多いですね。長い間リカちゃんが愛されてきた証であり、嬉しく思うと同時に、これからも愛される努力を続けなければと、気持ちが引き締まる瞬間です」。そう語るのは『リカちゃんキャッスル』の近藤洋之社長だ。
『リカちゃんキャッスル』は1993年(平成5年)5月3日、日本の美人の代名詞でもある小野小町の“生誕伝説”が残されている福島県田村郡小野町に誕生。以来、日本全国そして世界からも、世代を越えたリカちゃんファンが訪れる“聖地”となっている。
「普通の町並みの中に突然、色鮮やかなお城が現れるので、最初はそのインパクトに驚かれますね。特にお子さんは一瞬にして夢の世界に入ってしまうようです」。
フランス風のシンメトリーなデザインの建物は、日本国籍とフランス国籍を持つリカちゃんにとって、まさにぴったりの雰囲気と佇まいを放っている。ちなみにキャッスルがオープンした5月3日はリカちゃんの誕生日。リカちゃんは人間社会と関係性を持ちながら、このキャッスルの中でもリアルに生きている。
「内部はピンクを基調とした色合いで、歴代のリカちゃんの展示ブースを始め、日々リカちゃんを生み出す国内唯一の工場までも併設しています。やはりリカちゃんは夢を育む存在ですので、作られる場所もお城がふさわしいということ。訪れたみなさんに自然にリカちゃんの世界に入っていただくことを目指した結果です」。
面白い光景としては、幼い頃にリカちゃんにあまり興味がなかったと思われるお父さんなどの男性諸氏も、現在の大人の視点から、一体一体、髪の毛までが微妙なニュアンスで付けられていく様子や、瞳の中に星が描き込まれるような丁寧なモノ作りに頷きながら、いつしかロマンチックな世界観に引き込まれている様子が窺えることだという。
「お母さんはかつて自分が遊んだリカちゃんを見つけて喜び、お子さんは自分が持っているリカちゃんを探す。その間、お父さんはドレスやハウスなどの細部を見入って感心している(笑)。気づけば、ご家族みなさんがリカちゃんの世界に浸っていらっしゃるんです」。
リカちゃんが伝えてきたものとは。 
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