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自然と生きる。自然に生きる 環の肖像

ポートレートページへ 第1回ゲスト NPO白神山地を守る会代表理事 永井 雄人さん

Vol.1

Vol.1

山に入ると、
人間は自然と共にあるんだと、
あらためて気づかされます。

6月23日に行われた第6回目の「白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川」。小学生など地元の人々をはじめ、首都圏や海外から訪れた人も含め約200名が参加した。

 

ながいかつと。1952年(昭和27年)、青森県大鰐町生まれ。1993年にNPO法人「白神山地を守る会」を発足。以降、環境教育や自然保護運動など、さまざまな取り組みから世界遺産・白神山地の保護に携わる。 2005年、地球温暖化防止環境大臣表彰市民部門受賞。「オーライ!ニッポン大賞」受賞。また、2007年には第16回地球環境大賞「環境地域貢献賞」受賞。現在、白神山地を守る会として年4回の“白神山地エコロジー体験ツアー”と年1回の“白神山地ブナ植樹フェスタ”を開催。併せて、2003年には「白神自然学校」を開校し、小学生などを対象とした森林での宿泊学習や、赤石渓流線のゴミ拾い活動なども実施している。
白神山地を守る会 http://hello.to/shirakami/

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当日、参加者のために用意された5年もののブナの苗木は400本。苗床で大切に育てられたものだからこそ、永井さんの説明にも自然と熱が入っていく。

 

実際に“トガ”を入れて見せる永井さん。掘り起こす深さは20cm程度で、植えた後には簡単に倒れることがないようにしっかりと踏み固めることが肝要。

 

傾斜に沿って区画された場所ごとに、周囲50cm以上の間隔をあけて苗木を植樹していく。ガイドさんの指導に従いながら子どもも大人も真剣に取り組んだ。

 

心が自然を知るという体験

ユネスコに登録された日本の世界遺産のうち“自然遺産”とされるものは現在、白神山地と屋久島と知床の3箇所。その中で、世界的に見ても希少なブナの原生林である白神山地では、永井さんが代表理事を務める『白神山地を守る会』が中心となって、太古の時代から脈々と続く白神の自然を守ろうと、積極的に修復・再生事業に取り組んできた。そのひとつが、今年で6回目の開催となった「白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川」だ。

「津軽沢林道という赤石川の上流地域で、戦後に杉が植えられた地域を広葉樹の森へと修復するために実施しています。参加者の方々には、それこそ魂を込めて5年ものの苗木を植えてもらうんですが(笑)、何よりもまず、山に入り森に抱かれながら、実際に巨木の山を間近に見て、それぞれ1本の苗木に思いを込めてもらうという体験が大切だと考えています。そうすれば、自分たち人間は自然と共にあるんだとあらためて気づかされる感謝を味わえたり、本能や感覚としても大きなものが得られる。その結果、下界におりた毎日の生活の中で、なんらかのカタチで地球環境に優しい行動をとることができるのではないかと」。

白神山地を守る会のテーマには「自然に親しむ」「自然を知る」「自然を守る」という3項目が掲げられている。特別なお題目ではなく、あまりにも当然の言葉だからこそ、参加者たちは実体験で得た感動を、自分なりの思いとして焼き付けていく。

「子どもたちによく話すのは、1本のブナの木が“大人”になるまでには80年もかかるということ。人間であれば寿命に等しい年月を経て、ブナはやっと立派になる。そう教えてあげると、目の前のブナを見つめる視線も変わってきます。心が自然を知る瞬間というんでしょうか。それがきっと、自分たちの生き方にも結びついていくと思うんです」。

Vol.2へ続く

 
 

6月23日に開催された植樹祭の様子と、
永井さんに案内して頂いた散策(津軽森)コースの映像がご覧頂けます。
映像をご覧になるには、再生ボタンをクリックしてからご覧ください。

 
 
 

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