当日、参加者のために用意された5年もののブナの苗木は400本。苗床で大切に育てられたものだからこそ、永井さんの説明にも自然と熱が入っていく。 |
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実際に“トガ”を入れて見せる永井さん。掘り起こす深さは20cm程度で、植えた後には簡単に倒れることがないようにしっかりと踏み固めることが肝要。 |
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傾斜に沿って区画された場所ごとに、周囲50cm以上の間隔をあけて苗木を植樹していく。ガイドさんの指導に従いながら子どもも大人も真剣に取り組んだ。 |
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心が自然を知るという体験
ユネスコに登録された日本の世界遺産のうち“自然遺産”とされるものは現在、白神山地と屋久島と知床の3箇所。その中で、世界的に見ても希少なブナの原生林である白神山地では、永井さんが代表理事を務める『白神山地を守る会』が中心となって、太古の時代から脈々と続く白神の自然を守ろうと、積極的に修復・再生事業に取り組んできた。そのひとつが、今年で6回目の開催となった「白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川」だ。
「津軽沢林道という赤石川の上流地域で、戦後に杉が植えられた地域を広葉樹の森へと修復するために実施しています。参加者の方々には、それこそ魂を込めて5年ものの苗木を植えてもらうんですが(笑)、何よりもまず、山に入り森に抱かれながら、実際に巨木の山を間近に見て、それぞれ1本の苗木に思いを込めてもらうという体験が大切だと考えています。そうすれば、自分たち人間は自然と共にあるんだとあらためて気づかされる感謝を味わえたり、本能や感覚としても大きなものが得られる。その結果、下界におりた毎日の生活の中で、なんらかのカタチで地球環境に優しい行動をとることができるのではないかと」。
白神山地を守る会のテーマには「自然に親しむ」「自然を知る」「自然を守る」という3項目が掲げられている。特別なお題目ではなく、あまりにも当然の言葉だからこそ、参加者たちは実体験で得た感動を、自分なりの思いとして焼き付けていく。
「子どもたちによく話すのは、1本のブナの木が“大人”になるまでには80年もかかるということ。人間であれば寿命に等しい年月を経て、ブナはやっと立派になる。そう教えてあげると、目の前のブナを見つめる視線も変わってきます。心が自然を知る瞬間というんでしょうか。それがきっと、自分たちの生き方にも結びついていくと思うんです」。

6月23日に開催された植樹祭の様子と、
永井さんに案内して頂いた散策(津軽森)コースの映像がご覧頂けます。
映像をご覧になるには、再生ボタンをクリックしてからご覧ください。

